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モスラ Mothra
Mothra (1961)

モスラ Mothra

東宝/カラー・東宝スコープ/101分
昭和36年7月30日公開

(同時上映「アワモリ君売り出す」)

製作
田中友幸
原作
中村真一郎
福永武彦
堀田善衛
「週刊朝日」所載
脚本
関沢新一
監督
本多猪四郎
撮影
小泉一
美術
北猛夫
安倍輝明
録音
藤縄正一
宮崎正信
照明
高島利雄
音楽
古関裕而
挿入歌 キングレコード
「インファントの娘」
作詞・作曲 池すすむ
唄 ザ・ピーナッツ
振付
県洋二
監督助手
野長瀬三摩地
編集
平一二
製作担当者
森田信    
特技監督
円谷英二
撮影
有川貞昌
美術
渡辺明
照明
岸田九一郎
作画合成
向山宏
光学合成
真野田幸雄
製作担当者
成田實
モスラ Mothraモスラ Mothra

(解説)
──ロリシカ国の原水爆実験場として遺棄されたインファント島には、放射能の被害を防ぐすべを持った島民たちが生存していた。彼らに助けられた第二玄洋丸乗組員の証言を確かめるべく赴いたロリシカ・日本両国の合同調査団は、荒廃した島の奥地で突然変異したカビの林や謎めいた遺跡の碑文、妖精のような双子の小美人を発見する。
調査団の黒幕だった悪徳ブローカーのネルソンは、小美人を拉致して見世物に仕立て東京でショーを開くが、彼女たちの歌声は救いを求めるテレパシーとなってインファント島の守り神・モスラを甦らせた。島民の祈りに応えて巨大な卵から誕生したモスラの幼虫は、太平洋を北上して日本に来襲。東京タワーにとりついて繭を作り、さらに成虫へと変化を遂げてロリシカに連れ去られた小美人を取り戻そうと飛翔する!

アメリカのコロムビア映画と配給提携し、世界同時公開をめざして製作されたインターナショナルな娯楽大作。「ゴジラ」以来のシリアスなSF路線にユーモアとファンタジー性を加味し、明快な善悪のキャラクターの描き分けや双子の人気デュオ、ザ・ピーナッツの歌をフィーチャーするなどファミリー向けの要素を盛り込んだ作品として今も人気が高い。
風格あるハリウッド・スタイルのテーマ曲に続く緊迫した貨物船の遭難シーンから始まり、随所にギャグを交えながら多少の辻褄をすっ飛ばして展開していく流れるような語り口は関沢脚本+本多演出の真骨頂。ダイナミックなミニチュアワークと緻密な合成カットの見せ場が連続する特撮シーンは、これぞ円谷英二率いる東宝特殊技術陣の絶頂期ともいうべき完成度を示している。


モスラ Mothra

小美人に扮したザ・ピーナッツと。当時20歳で「シャボン玉ホリデー」などに出演中。75年に引退するまで洋楽カバーや歌謡ポップスで多くのヒット曲を放ち、世界を舞台に活躍した

モスラ Mothra

東京タワーに作られた繭から成虫モスラが出現する名場面中の名場面

モスラ Mothra

小美人を連れ帰るため、ニューカークシティの飛行場に降り立った成虫モスラ。翼長250メートルの巨大蛾怪獣である

モスラ Mothra

絵コンテに描かれた幼虫モスラ。海外市場に配慮してか、実際には成虫とあわせて親しみやすいデザインになっている

モスラ Mothra

出演者

フランキー堺
香川京子
小泉博
ザ・ピーナッツ(伊藤エミ・伊藤ユミ)
ジェリー伊藤
上原謙
志村喬
河津清三郎
平田昭彦
佐原健二
小杉義男
田島義文
中村哲
三島耕
田山雅充
山本廉
加藤春哉
広瀬正一
渋谷英男
ジョニイ・ユセフ
オーベル・ワイアット
ハロルド・コンウェイ
ロバート・ダンハム
日劇ダンシングチーム

モスラ Mothra

衣装合わせでおどける本多監督と主演のフランキー堺(新聞記者・福田善一郎役)、カメラマン・花村ミチ役の香川京子。福田とミチは言語学の中條博士(小泉博)と共にネルソン一味から小美人を救おうと奮闘する

モスラ Mothra

東宝撮影所のサロンで打ち合わせする本多監督と円谷特技監督。原子熱線砲発射シーンの絶妙なカットつなぎなど、全編に名コンビぶりが発揮されている

モスラ Mothra

当初の脚本ではネルソン一味が九州・高千穂で最期を遂げる設定で、本編の撮影は現地ロケからスタートしたが、アメリカ側の要望でニューカークシティに変更され撮り直しとなった。上は幻のラストシーンの撮影風景、下はその予定表

モスラ Mothra


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