東宝/モノクロ・東宝スコープ/106分
昭和34年3月21日公開
(解説)
昭和30年代、プロ野球・西鉄ライオンズの黄金時代を築いた稲尾和久投手の半生を本人主演で描いた伝記映画。
本多監督の衒いのない演出と、両親を演じた志村喬、浪花千栄子ら俳優陣の好演、そして稲尾投手本人の木訥な人柄があいまって、善意の人々の姿が素直に伝わってくる感動作である。
大分県別府市の漁師の息子に生まれた少年時代から、地元緑丘高校野球部を経て西鉄入団。初恋やチームメイトとの友情、三原監督との交流などのエピソードを散りばめつつ、クライマックスは伝説的な昭和33年の日本シリーズ、対巨人戦。稲尾投手の連日の好投でチームが劇的な逆転優勝を遂げるまでを、ニュースフィルムと選手や俳優たちの演技シーンをカットバックさせながら再現している。
稲尾投手と幼なじみの紀子を演じた柳川慶子の宣伝用スチール
稲尾投手と高校時代の憧れの女性を演じた白川由美
ファンから「神様・仏様・稲尾様」と頼りにされた稲尾投手の勇姿
出演
稲尾和久(西鉄ライオンズ)
白川由美
志村喬
浪花千栄子
柳川慶子
江原達怡
藤原釜足
沢村美智子
中北千枝子
東郷晴子
山本廉
堺左千夫
三島耕
村上冬樹
佐田豊
中山豊
吉田光男
星由里子
如月寛多
三原脩(西鉄ライオンズ)
中西太(西鉄ライオンズ)
豊田泰光(西鉄ライオンズ)
関口清治(西鉄ライオンズ)
大下弘(西鉄ライオンズ)他全選手
小西得郎
志村正順(NHK)
他
優勝トロフィーを囲んで祝う稲尾投手の家族と町の人々
西鉄ライオンズの三原監督、中西選手も本人役で出演