「初の空想科学映画に」 本多猪四郎 「地球防衛軍」は、これまでの「ゴジラ」や「ラドン」よりも数倍スケールが大きく、一そう本格的な空想科学映画として企画している。従って新しい特殊技術の領域を拡げ、それに対して戦いを挑むことに努力を傾注する積りである。いいかえれば、映画史上、最も特殊技術の真面目を発揮した作品とし、最もスケールの大きい空想科学映画にしたいと考えている。それとともに「地球防衛軍」には東西両陣営という意識を払拭して、全人類が一つになって平和な生活を造りたいという、世界の素朴な願望を映画の底流として織りこみたいとも考えている。 (東宝スタジオ・メールより) 本作からスコープサイズ、立体音響となり大型化した。原作は丘見丈二郎。米国・ソ連による宇宙開発競争を背景にした空想科学映像の先駆的作品である。 ――不審な山火事、大規模な陥没など、富士山周辺では怪事件が相次いでいた。さらに地中から巨大な怪獣モゲラが出現し、周囲は大混乱に陥る。 母星を喪失した遊星人ミステリアンが密かに拠点を築いていたのだ。甘い言葉を重ねる異星人に侵略の意志があると判断した地球側では、諸外国が手を結んで地球防衛軍を結成。 かくしてミステリアンとの壮絶な決戦が幕を開けた……。 本多監督は次々と先鋭的なメカニズムが登場する大スペクタクル作品の攻防戦を、緊張感あふれるタッチで一気呵成に描きぬいている。