(解説)当時、200回にわたって放送された人気ラジオドラマの映画化。 お嬢様育ちのヒロインと造船会社に勤める青年が偶然の出会いから想いを寄せ合うが、娘を溺愛する父親の反対や恋敵の策略、複雑な家族関係など、さまざまな出来事に翻弄されて離ればなれになってしまう……というストーリー。 「君の名は」「忘却の花びら」などと同様の《すれ違いメロドラマ》である。 「ゴジラ」の主演コンビが再び恋人役で共演しているほか、女たらしの医者に扮した伊藤久哉、ヒロインの姉に横恋慕する社長役の平田昭彦ら、本多作品のおなじみの顔ぶれが典型的なメロドラマのキャラクターを演じている。 スタンダード画面を活かし、常に人物をシンメトリックな構図に配した画面設計も印象的だ。