ゴジラに次ぐ2作品目の怪獣映画である。前回とは違いイーストマンカラー総天然色であった。 総天然色で描くと怪獣映画にしては絵が綺麗すぎないか?それ故に苦労し、別の抱負も湧いてきた。 空の大怪獣ラドン、空を超音波で駆け回り、都会を破壊して行く。その中にも人間模様、自然界の悲しみと言った物が盛り込まれている。 ゴジラ同様、科学的な裏付けの有る、嘘でない物を作りたい。ゴジラが大衆に受けたようにこのラドンも必ず楽しんでもらえる作品にした。此が狙いであった。 本作で怪獣映画はカラーの時代を迎える。原作は怪奇現象ライターとしても知られる黒沼健。 北九州の炭鉱に長期ロケを敢行し、古代の翼竜ラドンが空から巻き起こす破壊を立体的に描いている。 ――坑道内で人間が斬殺されるという怪事件が連続し、家屋にヤゴが巨大化したような怪物メガヌロンが上がりこみ、大きな被害をもたらした。 時を同じくしてジェット戦闘機が大空を高速飛行する物体と遭遇。それは阿蘇山内に棲息していた古代翼竜が巨大化した怪獣ラドンであった。 メガヌロンはラドンの餌に過ぎなかったのだ……。 本多監督は、一種のミステリー仕立てになった物語展開を堅実に演出、市井の風景に突然侵入してくる異形の怪物の恐怖を描き抜いている。