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恋化粧 Love Makeup
Love Makeup(1955)

東宝/モノクロ・スタンダード/82分
昭和30年1月9日公開

(同時上映「やんちゃ娘行状記」)

製作
田中友幸
原作
今日出海
キング連載「吹けよ川風」
脚本
西島大
監督
本多猪四郎
撮影
飯村正
美術
北辰雄
録音
保坂有明
照明
石川緑郎
音楽
仁木他喜雄
主題歌
コロムビアレコード
「忘れちゃってね」
作詞
岩谷時子
作曲
仁木他喜雄
越路吹雪
「地球はだまって廻ってる」
作詞
西沢爽
作曲
仁木他喜雄
歌、特別出演
中島孝(コロムビア)
監督助手
梶田興治
特殊技術
東宝技術部
編集
平一二
製作担当者
森本朴
恋化粧 Love Makeup恋化粧 Love Makeup

(解説)
──柳橋の売れっ子芸者である初子は、隅田川で蒸気船の船長をしている力彌に想いを寄せていたが、彼は出征で別れて以来、行方知れずになっているかつての恋人・園子のことが忘れられずにいた。
ある日、力彌は自動車泥棒の一味に殴られていた初子の弟・孝助を救い、一味の兄貴分らしき男・石島を探すうちに偶然、園子と再会する。酒場の女給をしながら石島と暮らしていた園子は、力彌の変わらぬ愛情を知って悩みながらも石島に尽くすことを決意し、石島もその献身に応えて更生しようとするのだが……。

特撮大作『ゴジラ』に続いて手がけた作品で、隅田川を行き来するポンポン蒸気をはじめ東京下町の風物や、いまだ戦争が影を落とす世相を背景にした恋愛映画。主役4人のすれ違う恋模様に孝助(井上大助)の恋人気取りの若い芸者・雛菊(青山京子)、初子に片思いしている力士・吉ノ里(千葉信男)、盗難自動車を売りさばく悪徳ブローカー・星野(小杉義男)らがからみ、ユーモアやアクションを交えて展開する娯楽編だ。
前年の作品『さらばラバウル』の主演コンビに加え、当時の東宝アイドル・青山京子、悪人になりきれない陰のある若者を演じた小泉博、ここでも主人公たちを見守る存在の藤原釜足、憎々しい悪役の小杉義男、わずかな出番で印象を残す中北千枝子(バーのマダム)ほか、初期本多作品を支えたキャスティングが活きている。


恋化粧 Love Makeup

舞台となる佃島や両国橋、隅田公園などで行われたロケでの本多監督

恋化粧 Love Makeup

新米芸者役で明るいキャラクターを発揮した青山京子、二人の男性の間で揺れる女心を演じた園子役の岡田茉莉子らと演出中の本多監督

恋化粧 Love Makeup

初子(越路吹雪)が力彌(池部良)の気持ちを知って自分の恋をあきらめようとするシーンの演出風景

恋化粧 Love Makeup

両国橋の別れのシーンの撮影で台本を確認する本多監督と主演の池部良、岡田茉莉子

出演

池部良
越路吹雪
岡田茉莉子
小泉博
青山京子
中北千枝子
井上大助
藤原釜足
千葉信男
小杉義男
恩田清二郎
佐伯秀男
谷晃
左卜全

恋化粧 Love Makeup

蒸気船の上で船員・六蔵役の谷晃に演技をつける本多監督

恋化粧 Love Makeup

力彌と石島(小泉博)の格闘シーンを演出中

恋化粧 Love Makeup

園子が働く酒場「マドンナ」のセットにて、撮影の合間の一コマ


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